株式会社 信栄堂眼鏡店 営業時間: 午前9時〜午後7時 水曜定休 TEL:049-222-0809 MAIL: sineido@meganeshop.com 〒350-0066 埼玉県川越市連雀町10-1
メガネのレンズの厚さは、レンズ素材の屈折率(高屈折率のほうが薄く仕上がります)、レンズ形状(非球面レンズに代表されるようなペースカーブが浅いほうが薄く仕上がります)によって変わります。 高屈折率のレンズは薄くなるメリットはあるのですが、色分散率が悪くなるデメリットもあります。 (詳しくはまた別の機会に) このあたりは価格にかかわりますので、ショップでもレンズ選択の際に店員からも説明されると思います。 実はメガネのレンズの厚さは前述の2点以外にも、度数、瞳孔距離(以下P.D)、メガネの大きさによっても、大きく変わります。 近視の補正には凹レンズを使用します。 図は凹レンズの断面図ですが、中心がいちばん薄く、端が厚いレンズです。 このレンズ中心を個人個人のP.Dに合わせて、メガネフレームに入れ込みます。 図は左右の眼が、無限遠を見ている状態です。 近く用のメガネを作る場合には、輻輳により眼が内側を向きますので、それに応じてレンズの中心位置を内側に寄せる必要があります。 この中心位置がきちんと合っていないと、プリズムが作用し、不自然な違和感のある疲れてしまうようなメガネになってしまいます。 まずは、メガネの大きさとレンズの厚みの関係について です。 同じ人が小さいメガネを選んだ場合と、大きいメガネを選んだ場合、結論からいえば、大きなメガネを選んだ場合のほうが、レンズのコバ厚は厚くなります。 仕組みは以下の通りです。 上図では、同一のP.Dで、同度数のレンズをメガネの大小によりカットした場合の水平方向の断面図を表しています。 このように、小さなメガネのほうがレンズは薄く仕上がります。 次の例は、同じ度数で、同じメガネを違うP.Dの人に合わせた場合です。 左側が、P.Dの狭い人。右側がP.Dが広い人に合わせてカットした場合です。 P.Dが狭いほうがレンズの内寄せ量が多くなり、結果、レンズの中心から遠い部分を使用する事となり、コバ厚は増大します。 以上が「メガネのレンズの厚みの法則」です。 今回は凹レンズを例にとりましたが、遠視や老眼鏡で使われる凸レンズでも、仕組みは少し違いますが、同様の関係があります。 メガネのプロとしては、これらの事を総合的に瞬時に判断し、仕上がりを予想しながらフレームやレンズのご提案をしております。 経験豊富ならではの事ですね。 ご来店の上、ご相談くださいませ。
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