人の眼は通常、まっすぐ前を向き、左右の眼は一点を見ています。
図解の便宜上、視線は点線で平行に書いてあります。
実際には遠方視する場合でも点線は一点に収束します。
日本人に案外多いのが外斜視。
視線が外を向いています。
眼の向きまで変わってるくらいにちょっとオーバーに図解ししています。
実際には外見では判りにくい場合が多いです。
本人は気が付いていない事が多いんですよ。
と、いうのは両目で見た時に物がふたつにダブって見えていれば気がつきやすいのですが、
人の眼には調節する機能があります。
無意識のうちに眼の周りの筋肉を使って、視線を集中しています。
なら、問題ないじゃないかって?
いえいえ、大アリなんです。
近くを見る時には、さらにこの筋肉を使います。
せめて遠くを見ている間にはこの筋肉を休めてあげないと、
過度の疲労がたまってしまいます。
メガネをかけていて、またはメガネが必要でなくても、視力はしっかりあるけど、
疲れやすいなんて場合は、これを疑ってみても良いと思います。
水平方向のズレ以外にも、上下や両方の場合もあります。
さて、このズレの補正。斜位の補正ですが、メガネでは「プリズム」を使います。
小学校の時に理科でプリズムって使いましたよね。三角形の。
理科の実験とは目的が違いますが、この三角形をメガネレンズに与えます。
光線は三角形のレンズを通った場合、基底方向に屈折します。
メガネの場合、1プリズムは、5m先の距離で10cm方向を変える力があります。
先ほどの外斜視の場合、基底が内側になるようにします。
これで、余計な筋肉を使って体に負担をかけずに、視線は正常な平行状態となります。
当ブログ、カテゴリー内「眼とメガネのお役立ち情報」の2008年11月の記事、「両眼視・融像・立体視」、「両眼視機能のチェック」も是非ご覧くださいませ。
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